写真について友人に教えてもらってから、日々が少しづつ鮮やかに見えてきた気がする。
光がどこから射しているのか、どの色が場や人に合うのか、どうしたら目にみえる光景を捉えられるのか、
どこを一番素敵だと思っているのかとか、世界を視る目がレンズを通したらかわってくるのだ。
かよちゃんは、光とカメラの構造と、人の感情、関係性、バランスを大事にすることを丁寧に伝えてくれた。一緒にアフリカンダンスとドラムをやっていた
友達から聞けて嬉しかった。
井上さんは相手をちゃんと記録すること(相手と自分の一致)。レンズの向こう側に干渉すること。自分が動いてその現象をもってくること。
そして、きれいなものとして見るのが必要で、まずは自分の好みを磨くことを教えてくれた。
かずさんは、写真をやることで人や物がどう動くかを先読みするようになったと話してくれた。
だからなのか、この間話した時なんか気持ちが読み取られているような、そして私が気付いてないところも
丁寧に拾われているような、言葉の選択と間がすごいなーと思った。
世界が変わってみえるのは自分の思考が変化したからにすぎないのかもしれないけれど、
写真1枚は一瞬で、光、角度、距離、速度、明るさ、時間などあらゆる要素が関わってくるのだろう。
経験、体験、性格、想い、関係性、価値観、捉え方でも大きく変わってきそうだ。
もっと撮ろう。
今日奈良の展示で一緒だった人たちのアーティスト・ステートメントを見ていて書き方の違いがあって面白く、
自分のを書き直したいと思った。書いた時は英語で、その時のダンスに対するモチベーション、環境が今とは
違っていて自分の文章であっても遠いなと感じた。
その人がどういうことに関心を持っていて、どういうことをしてきたのかというある種の歴史のような文章。
それにキュレーターの奥中くんの文があった。自分というものを横に置いて、相手を見て関わり、作品やおこったことを記録として
きちんと伝えようとしているのが読み取れた。
最近はちょっとしたらすぐ凹んで、自分に閉じこもる前に誰かに話そうとするんだけれど、
依存にならないようにしようと思いながら英語のことでSOS電話を友人にしてしまった。
その中の一人、ヤンジャさんはまず話をきいてくれて、私がどうするのが最適か、またヤンジャさんなら
どうするかとか色々可能性とか考えながらさりげなく背中を押してくれた。電話でそんなことが出来てしまうなんて。
そして、今年のやりたいこととか話したり聞いたりできて、またお茶でもして話したいなと思った。
ダンスをしながら、映像撮ってる人が近くにいて嬉しい。
ヤンジャさんは即興に関心があって、切り取り方も関わり方も違うのだけれど、素直に身体で反応して
自分のスペースをとって、人や場所と接している。軽やかなんだけど、すごく繊細な人なんだと思う。
去年は伴戸さんとよく同行させてもらって、なぜそうするのかを言語化して伝えることの必要性と、
人の動きによってパターンや思考を変える面白さなど色々教えてもらった気がする。
普段は温和な方なのにアンチな鋭さがあったり、興味があることにむかう強烈なエネルギーと
気が乗らない時の力の抜け具合の差があったり、知れば知る程面白く影響されている気がする。
この間はなんの病気かわからなそうだったので、マスクして一緒にいてしまったけれど、私が病気な時
めっちゃ看病してもらったのに恩知らずなことをしてしまったかもしれない。ごめんなさい。
こうなるとダンスの先輩方について、書きたくなってくる。
京都にはあったかい人たちが多い。最近よくお会いする方たちについて少し書いてみよう。
アバンギルド界隈の先輩の一人、袋坂ヤスオさんはビデオに出てもらったんだけど、
めちゃくちゃ切れててかっこいい。佇まいが独特で能や舞踏、思想などヤスオさんの歴史が身体に刻まれているようだ。
そして、普段は優しくて、アドバイスをくれる。
竹ち代さんは、去年共演させてもらってダンスのつくり方が面白かった。振り付けで人をしばることをせず、
見る人にも色々解釈できるようにしているかんじがあった。でも本人は人の振付や演出で踊ったり、話したりすること
にも意欲的で人の思考の中に入るのも好きそうだ。私が、がちんこで共演者とバトルしてない時は、なんでもっとやらなかったのかと叱咤激励をくれる。
また私のアホな話をふんふんと笑いながらきいてくれる、チャーミングさ満載な方です。
さなえさんは、多くを語らないんだけれどWSを見ていると、その人の存在そのものを舞台でみせたいと思っているようで、
あまり指示もせず聞かれたら答えるという形で、その人がどう感じるかにおもむきを置いていたように見えた。
こないだあった本番は予定外のところで曲がかかったりしたのだけれど、さなえさんが踊って進行をし空気をすばやく変えていた。
踊りで化学反応をおこそうとしているみたいだったな。
そういえば、今度10日に久し振りに峠くんがアバンギルドにやってくるのです。東京から京都に戻ってきたとき、
一緒にダンスの練習をしたりイベントをふってくれたりして、色々教えてくれてた。今は家族を持ち、お父さんになっているらしい。
人は変化するし、その変化の過程の全てを一緒に過ごすわけではないんだけれど仲の良かった友人とか、
想いを寄せ合った人とかと離れる時はやっぱりさみしく思う。
でも再会するのは、それを超える楽しみに違いない。
1月に決めたことは、「去るもの追わず、時を待つ」です。
また会いたい人たちはいっぱい。
これからパフォーマンスする時は出来るだけ、長く一緒に時間を過ごせる相手とやることにしたいな。
多分関係性が表れてくるから。
これからどう過ごすかは、どうみるかで広がっていくんだという気がしてる。