〜VUCA時代の伝統工芸ワークショップin奈良〜
私は3/6 PMの部 WORKSHOP 2 『まるっぽ吉野の和紙めぐり』のナビゲーションを、植和紙工房の植さんとさせて頂きます。和紙による服作りのアドバイスを、ほんとに素敵な秋田友香さんと福井守さんに頂きました。ありがとうございます!(ゆかさんとのコラボも近い内に実現させたいです)
どの回も自分が参加してみたいワークショップばかりです。「嗚呼、子どもの時にこんな経験したかった〜」と思いながら、企画会議に参加しています。
よろしくお願いいたします〜
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奈良県の伝統工芸事業者とアーティストが共に取り組み、考えた、これまでにない、VUCA 時代にふさわしい4つのワークショップを開催します。
参加事業者
植和紙工房 錦光園 花井商店 吉谷木工所
参加アーティスト
宇野 陽一 大歳 芽里 Omult.Venzer 中島 麦
企画協力
渡邊 哲夫
[場 所] 奈良県文化会館
3/6:多目的室、3/7:小ホール
奈良県奈良市登大路町 6-2
http://www.pref.nara.jp/22520.htm
[ 参 加 費 ] 500円(当日回収)
[ 申 込 方 法 ] ホームページよりお申込み下さい。
[ 申 込 締 切 ] 2021年2月28日(先着順)
【ワークショップ紹介】
✿3/6 AMの部 WORKSHOP 1
『三宝ってなに?三宝で遊ぼう!』
「挽曲げに挑戦!」「しゃべるおもちゃを作ろう!」
三宝とは、神仏に祈りをささげるときに、献上物や供物を載せる台として 使用されるもの。じつは、国内の三宝の多くが、吉野郡下市町で製造され ています。三宝に触れて遊びながら、理解を深めるワークショップです。
【プログラムの紹介】
プログラム前半は、「三宝の、挽曲げに挑戦!」です。吉野三宝の加工には「挽曲げ(ひきまげ)」という独自の技法があります。桧(ひのき)材に切り込みをいれて曲げる「挽曲げ」を、皆さんで実際に体験して三宝を作ってみましょう!(加工にはノコギリを使います。)
プログラム後半は、「三宝で、しゃべるおもちゃを作ろう!」です。工作アーティストOmult.Venzerが、三宝の部材を使って、「喋子(しゃべるこ)」という、喋るおもちゃを作ります!自分で挽曲げた三宝に、簡単な電子工作を加えてあなただけの「しゃべるこ三宝」を作りましょう!
[ 講 師 ] 吉谷 侑輝(吉谷木工所)、Omult. Venzer
[ 対 象 者 ] 小学3年生以上の親子
[ 募集人数 ] 8組16名
✿3/6 PMの部 WORKSHOP 2
『まるっぽ吉野の和紙めぐり』
和紙作りの行程を知り、手漉き体験をした後、和紙を使った服作り。それを着て一体 どんな動きが出来るのか、ダンサーと遊びながら発見していきます。体を動かしながら和紙をまるごと味わえる ワークショップです。
【プログラムの紹介】
吉野川と高見川が合流する集落の一つ、国栖の里。隠れ住んだ大海人皇子が、紙漉きを教えたという伝説が残る場所です。
文化財指定を受けた宇陀紙は、コウゾを原料に吉野でしか採取できない白土を混入して漉いた紙です。
木を育て、一から手漉き和紙をつくる植和紙工房の植さんの仕事は寒い冬にはじまり、1000年と劣化しない上質な唯一無二の和紙が作られます。
和紙には消臭・抗菌、吸湿性などの効果が備わっています。
そもそも木がどうやって和紙になるのか。
また昔の人は和紙をどうして生活用品にしていたのか。
今回は素材に触れるだけでなく、実際に手漉きで和紙をつくって、服作りも体験して頂きます。
その後、それを着て一体どんな動きが出来るのか、ダンサーの大歳さんと遊びながら発見していきます。
体を動かしながら和紙をまるごと味わえる、めったにない体験型ワークショップです。
親子や友人、夫婦など二人一組で協力しながら愉しく参加して頂ける内容です。制作物はお持ち帰り頂けます。皆さまのお申し込みをお待ちしています〜!
* 参加当日は、動きやすい服装、靴でお越しください。
[ 講 師 ] 植 浩三(植和紙工房)、大歳 芽里
[ 対 象 者 ] 小学1年生以上のペア
[ 募集人数 ] 5組10名
❀3/7 AMの部 WORKSHOP 3
『静かに書く/動きで描く ~五感で楽し奈良墨の世界~』
最近は小学校でも書道の時間はあっても実際に墨を擦る機会はほとんどない…なんて、もったいない!墨を知る事から始まり、五感を使って、奥深い奈良墨の”五彩”に出会うワークショップです。墨が付く可能性がありますので、汚れても良い動きやすい服装でお越しください。
【プログラムの紹介】
前半は「静」の時間。墨を擦るということは書くための黒い液体を作るだけではなく、五感を研ぎすましていく時間。墨を製造している長野睦さんに基本的な知識を教えてもらいながら、擦る時の音や匂い、感触を味わってもらいます。
後半は「動」の時間。自ら擦った「黒」に加えて「墨に五彩あり」という言葉があるように、モノクロの濃淡の中に様々な色があることを、筆を画面に触れないドリッピングという描き方で、美術家の中島麦さんと共に全身で体感してもらいます。
墨を知る事から始まり「視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚」を使って奥深い奈良墨の”五彩”に出会う、文字通り身も心も真っ黒!?になる体感型ワークショップになります。
* 参加当日は、全身汚れても良い動きやすい服装(白いTシャツを配布します)でお越しください。個人制作したもの、かっこ良く汚れた白Tシャツは、即日お持ち帰り頂けます。
*「奈良墨」は経済産業省より国の指定する伝統工芸品目にも選ばれた奈良を代表する伝統工芸品で、日本古来より重宝され続けてきた筆記具の1つです。奈良は国内の墨の生産における全国シェア90%以上を占めています。
[ 講 師 ] 長野 睦(錦光園)、中島 麦
[ 対 象 者] 5歳~15歳
[ 募集人数 ] 20名程度(親子参加可)
❀3/7 PMの部 WORKSHOP 4
『吉野杉面皮で秘密基地づくり』
吉野杉製材所では年輪に沿って剥ぐ方法で美しい杉の色艶を活か す面皮(めんかわ)という材料が作られています。 面皮を剥ぐ体験と、剥いだ面皮を材料に面皮ドームを組み立て、 みんなの秘密基地をつくる!ワークショップです。
【プログラムの紹介】
全国屈指の良材である吉野杉。その製材所では年輪に沿って剥ぐ方法で美しい杉の色艶を活かす面皮(めんかわ)という材料が作られています。
今回は下市町の吉野杉製材所、花井商店で面皮を作っている花井慶子と奈良市在住のアーティスト宇野陽一がコラボして手がける面皮剥ぎ体験と、作った材料を組み立てる面皮ドームでみんなの秘密基地をつくろう!という時間です。
みなさんは普段から木材に触れる機会があるでしょうか?吉野杉は私たちの身近で育てられているものなのに実は縁遠いものとなっているかもしれません。奈良県独自の古より育てられ守られ続けてきた吉野杉を体感し、特に面皮の技法を体験しましょう。
そして作った面皮を存分に感じられる空間づくりとして、みんなが中に入れるようなドーム状の基地を一緒に建ててみたいと思います。面皮の持つ「張り」や組んだり結ったりすることでどれだけの大きさの建造物ができるでしょうか。みんなで力を合わせてチャレンジしてみましょう!
[ 講 師 ] 花井 慶子 ( 花井商店)、宇野 陽一
[ 対 象 者 ] 年齢制限なし
[ 募集人数 ] 25名程度(グループ参加・家族や親子参加可)