konohana,osaka 此花 大阪


















ある人が私をおおさかカンヴァス推進事業という大阪府のアートプロジェクトを紹介してくれて、
またそこから縁あって梅香のお試し暮らしなるものをさせてもらっている。
その日から明日で2週間。もうすぐ自分の誕生日も迎える予定だ。
顔馴染みが出来ていいところだとは思っていたけれど、こんなに早くに
実現するとは思わなかった此花生活。はじめての日は玄関のドアを開けて見える景色に驚いた。
それから此花メジア、梅香堂、黒目画廊、フロートといった空間だけでなく、ラムーやライフといった
スーパーやオープンしたての王将、四貫島中央通商店街、銭湯、住吉神社、梅香公園、
此花区民ホールといったローカルな場所も通ったりして裏道も少し分かるようになってきた。
大好きなたこ焼き、くにちゃんのお好み焼き、たいやきと粉ものの誘惑にも負ける。
そしていかにも下町といった野菜屋、ケーキ屋、肉屋、豆腐屋、ケアハウスなどの前に座ってしゃべってる人達。部活の帰りにコロッケを買う女子高生、店から走ってでてくる小さい子、ケージにはいってクンクン言ってる犬、警戒深い野良猫、鳩の家族。
もはや外国にきたかのように新鮮でまたタイムトリップしてしまった感。新世界よりはもっと身近にありすぎてアニメの「四畳半」のように日常と異空間が入り交じったというのに近い。梅香堂のオーナーが世界でも類をみない場所ではないかと言ってたのが分かる気がしている。ここで生まれ育っていたら、こんな風には思わないだろうけれど私には川と倉庫があって、なおかつ住宅があり
アートな人達がいる一風変わった場所に思える。東京に10年いたけれど、あまり下町にはどっぷり浸かれなかったので大阪という土地に頓着してみたい気がしている。
今日は森巣橋を渡り建設中の阪神を見て此花区伝法に鎮座する鴉宮に辿り着いた。よく考えれば後厄ではあるなと思い、立ち寄ってみると国指定の特別有形文化財と書いてあった。此花区に残る最も古い伝記には順徳天皇の御代は傳母頭(もりす)神社だったが、豊臣秀吉が日本海へ渡航の際祈願に来たら、航海の安全守護他、瑞禅を告げる三足の鴉が現れその後無事帰還したことから改名したらしい。そして境内は独立した島であったとの話もあるらしく、此花おもしろトレイルルートに記載されている所は色々辿ってみたくなる。
屋上や橋から見た川を船に乗って大阪湾まで行ってみたい。
そしてこんな風に今見ている景色がいつまでも色眼鏡で楽しめればと思うこの頃。